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こんにちは!もな(@mona5108)です。
4歳の女の子を育てながらフルタイムで働き、現在は第二子の育休を取得しています。
より良い働き方を目指して試行錯誤した経験や、そこで得た知見を発信します。
今回は、転勤*の辞令が出たら、働く親はどうすれば良いかを考えます。
*本記事内では、『転勤』を「転居を伴う人事異動」と定義します
というのも、ある調査によると「転勤が多い年齢層」は30〜40代と、まさに私たち子育て世代。
しかし、独身のときのように身軽には動けず、家族でついていく vs 単身赴任は長年決着のつかないテーマの一つです。
結論から言うと、「家族帯同」・「単身赴任」はどちらも一長一短。
家族として何を優先し、どう考えるか、に尽きますが、どういう点がネック(悩み)になりやすいかがわかると意思決定しやすいのでは、と思い調べてみました。
ご自身やパートナーに転勤の辞令が出た方、今後転勤の可能性がある方にとっても、参考になれば幸いです。
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家族帯同or単身赴任、みんなはどうした?
みんなはどうしてるんだろう・・と気になるところですが、前出の調査によると、「家族帯同」と「単身赴任」の実態はおよそ半々。
細かく見ていくと、子の年齢より割合が変わる傾向にあるようです。
- 乳幼児〜未就学児の子をもつ家庭では、家族帯同が多い
- 男性の転勤の場合、半数以上が家族帯同を選択
- 女性の転勤の場合、7割以上が家族帯同を選択
- 小学生の子をもつ家庭では、母親には帯同する一方で、父親の単身赴任が増えてくる
- 男性の転勤の場合、単身赴任が半数を超える
- 女性の転勤の場合、8割以上が家族帯同を選択
- 中高生、及び、大学生以上の子をもつ家庭では、単身赴任が多い
- 男性の転勤の場合、8割以上が単身赴任を選択
- 女性の転勤の場合、中高生で半数・大学生以上だと9割以上が単身赴任を選択
ここから、子供が小学生になると単身赴任を検討し始め、中学生以降は父母共に単身赴任が多いことがわかります。
小学生というと、幼児期より社会性を身に付け始め、高学年になると集団の中での関わりや経験が重要と言われる時期。
そのため、地域や学区といった環境が気になってくることも理由の一つと考えられます。
では、「家族帯同」か「単身赴任」かは、どのように選択すれば良いでしょうか。
それぞれの選択が、働く親とその家族にとって、どんな影響があるかを考えてみます。
家族帯同の場合に考えられる影響
パートナーのキャリア
転勤に家族でついていく、と決めた場合に、最も悩ましいのはパートナーの仕事です。
夫婦で同じ企業に勤めていても、パートナーのキャリアまで考慮されることは滅多にないのが実情。
そのため、転勤族妻は医療系等の資格を持つと有利と聞くことも多くありました。
とはいえ、コロナ禍を経て、会社員でもフルリモートでの働き方が一般的になりつつあります。
そう考えると、パートナーのキャリアプランに合わせて、取れる選択肢は意外と多くあります。
キャリアの選択肢 | メリット | デメリット(リスク) |
転居先の地域への異動(現職) | ・会社内でのキャリアを中断されない | ・受け入れ先の部署がない可能性がある
・職種を変えなければならない可能性がある |
フルリモートへの切り替え(現職) | ・会社内でのキャリアを中断されない
・通勤時間が省け、家族のケアもしやすい |
・会社の規定や業務内容によっては不可
・組織文化によっては働きにくさを感じる可能性がある |
転居先の地域で転職 | ・キャリアを継続できる
・希望条件に合った求人を探せる |
・(特に地方の場合)希望に合った求人が見つからない可能性がある
・任期付の転勤への帯同だと採用されづらい可能性がある |
退職 | ・家族のケアにリソースが割ける | ・キャリアが中断される |
子供の教育環境
同様に、子供の生活環境・教育環境も大きく変わります。
毎日過ごす園や学校が変わると、
- 新しい場所に慣れる
- 地域による、ことばや慣習の違いに慣れる
- 友人関係をゼロから構築する
といったハードルがあり、「子供は適応力が高い」とはいっても、多少のストレスはかかるでしょう。
生活が変わるタイミングでは、普段以上に、子供の言動をよく観察し、コミュニケーションをとっておきたいですね。
また、子供が未就学児の場合、転園先を探し入所・入園申し込みが必要。
慣れない土地であれば尚更、かなり大変になると想像できます。
各自治体でまとめた子育て関連情報もあるかと思いますが、事前リサーチにはこちらも使えそうです。
内閣府の子ども・子育て新支援制度の一環として作成された、全国の教育・保育施設等の情報が閲覧可能となるサイト
単身赴任の場合に考えられる影響
育児の負担
単身赴任を選択する場合は、子供と残る側の保護者の負担が非常に大きくなります。
実家が近いなどの助けが得られる環境であれば良いですが、一人で抱え込んでしまわないかが最も懸念される点でしょう。
家事・育児の体力的な負担は、家事代行などの外部のサポートを検討することで、対処できます。
ただ、外部のサポートの利用にも、会社の選定や依頼内容の決定、予算に応じた頻度の調整というように、導入までに結構な労力がかかるので、軌道に乗るまでは夫婦協力して取り入れるのが理想ですね。
また、見落としがちなのが、日々の細々とした悩み事からくる精神的な負担です。
例えば、子供が習い事を辞めたいと言い出したときや、友人とのトラブルを先生に報告するか悩むとき、など。
ちょっと相談したいが、電話をかけるまではないかも・・と積み重なっていくと、想像以上にストレスがかかります。
子供を任せる側も、新しい業務や一人での生活に苦労するかとは思いますが、家族を常に気にかけ、こまめに連絡を入れてほしいです。
ただ、いろいろ準備をしてみても、やっぱり実際にやってみないとわからない部分もあります。
単身赴任先へ家族が後からついていくという選択もありますので、その時どきで最良の選択ができるよう、家族のコミュニケーションは意識的に取る必要があるでしょう。
どうやって乗り越える?事前に準備しておくべきこと
このように、「家族帯同」・「単身赴任」は、どちらの選択においても生活への変化は大きく、各所に影響が出ます。
転勤後の家族生活をできるだけ具体的にイメージし、選択しなければなりません。
とはいえ、人事異動は発令から赴任までのスケジュールがタイトなことが多く、実際に決まるとバタバタしがち。
いつかは転勤の可能性がある・・という場合に、日頃から備えられることはあるか考えてみました。
理想像を言語化する
まずは、「私個人はどうありたいか」「私たち家族はどんな姿でありたいか」といった理想像を言語化することをお勧めします。
年齢や家族構成に応じて変わって当然のものですので、最初は個人で自由に考えみて良いと思います。
自身が育ってきた環境や、いまのパートナーや子供たちと過ごす時間の中で、大切にしたいものはなんだろう?
満足している部分は、どうしたら継続できるか。改善したい部分は、何から変えるべきか。
理想像が明確になると、現状との差分が見えてきて、その差を埋める手段を探すことができます。
その手段に、引っ越しやキャリアチェンジが有効であれば、転勤を利用しちゃう!くらいの構えでいると、人生を主体的に動かしている気持ちになりませんか?
「他の家庭が単身赴任だから、うちも・・」という考え方もあるかと思いますが、各々の家庭に合う選択があるはずです。
転勤以外にも生活に大きな変化がある時、指針となるものがあるとずっと動きやすくなります。
理想としては、頻繁でなくても良いので、例えば新年を迎えるタイミングやどちらかが年齢を重ねるときなどに、パートナーとも理想の将来像や家族観を話せると素敵ですね。
リモートで働くことを視野に入れる
自分かパートナーか、どちらかに転勤の辞令が出たら。
どちらにしても「リモートで働く」という選択肢は、強力な武器になります。
転勤族であれば尚更、自身のキャリアにその武器を備えられないか、一度検討してみることをお勧めします。
まずは、実際にコロナ禍でリモートワークを経験した方は、そこでの成果や課題を洗い出してみてください。
リモートならではの課題に対し、どう対処し乗り越えたか、あるいは、リモート関係なく成果を出せたか。こうした実績は、例え出社前提の業務においても、交渉の材料になります。
そして、自身の部署だけでなく、会社全体や業界、国など周囲の動向にもアンテナを張っておきましょう。
自担当ではリモートワーク不可となっていても、社内異動をすれば実現できそうだとわかったり、国の出す情報を持って交渉することができるかもしれません。
あるいは、同業界でリモートワーク導入の成功事例があれば、真似できないかを調査し検証することもできます。
また、タイミングよく求人に出会えれば、転職という道もあります。
このように、リモートで働くことは一見ハードルが高いように捉えてしまいがちですが、さまざまなルートから実現可能性があります。
調べたり動いたりと労力はかかっても、特に子育て世代であれば、それ以上のメリットがあるものです。
まとめ
転勤の辞令が出たら。
家族のありたい姿を指針とし、
» パートナーのキャリアを大事にした上での家族帯同
» 育児の負担が大きくなるパートナーにこまめなケアをしながら単身赴任
が、我々子育て世代の選択肢ではないかと思います。
いうまでもないかもしれませんが、どちらを選んでも、家族間のコミュニケーションは十分過ぎるくらい取ることは忘れずに。
また、リモートで働くことを日頃から視野に入れておくと、転勤に限らず生活に大きな変化が起きたとき、柔軟に動けるかもしれません。
ご自身の家族観・キャリア観に想いを巡らせ、パートナーと話し合うきっかけになれば嬉しいです。
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