子どもに伝わる叱り方|「叱る」と「怒る」の違いを解説

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こんにちは。

保育教諭の のん (non_writer) です。

今回は「伝わる叱り方」について解説していきます。

 

子どもは大人の予想を超えた行動をします。

使わないおもちゃを全部ぶちまけたり、せっかく作ったご飯を投げたり、弟を叩いたり……。

 

「なんでそんなことするの!」

「やめなさい!」

「言うこと聞きなさい!」

 

まったく話を聞いてくれない子どもに対してどんどん口調が強くなり、最終的に子どもは大泣き、母は自己嫌悪…なんてことありませんか?

「叱る」も「怒る」も子どもの不適切な行動に対して「伝える」という点では同じですが、子どもの受け取り方はまったく違うものになります。

せっかく伝えるのであれば、きちんと子どもの心に届けたいですよね。

今回の記事では「叱る」と「怒る」の違い、そして子どもに伝わる叱り方について解説していきます。

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「叱る」と「怒る」の違い

「叱る」とは、理性的な伝え方

「怒る」とは、感情的な伝え方

叱っているとき、親が見ているのは子どもの行動です。

「その行動をやめてほしい」

なぜならその行動が子どもにとって不利益だと知っているからです。

 

道路を急に飛び出したら、車にひかれてしまう。

車がきていない今は大丈夫だけど、今後危険な目にあってほしくないから、道路には飛び出さない習慣をつけてほしい。

だから「急に飛び出さないで、止まるんだよ」と伝える。

 

子どものことを想って望ましい行動へ導くとき、感情的に怒っても伝わりません。

理性的に、子どもの反応を見ながら、理解できるように伝える。

これが「叱る」ということです。

 

では、怒っているときはどうでしょう。

怒っているときに親が見ているのは、子どもそのものです。

 

「なんで道路に飛び出すの?いつも言ってるのに!」

不適切な行動をする子ども自体に焦点があたっています。

イラっとした気持ちをそのまま子どもにぶつける。

これが「怒る」ということです。

 

もちろん子育てをしていると、子どもを想って、とっさに大きな声で怒る場面は多々あります。

しかし子どもに感情をぶつけて終わるのではなく、なぜその行動がダメだったのかしっかりと伝えることが大切です。

「あ、わたし今、この子自体を否定してる」と気づいた時点で、「怒る」から「叱る」へシフトチェンジしていきましょう。

どんなときに叱るべきか

叱ってばかりの毎日で「本当にあれは叱るべき内容だった?」とあとから後悔することってありますよね。

叱る基準をおさえておくと、なんでもかんでも叱ってしまう、といった行動を変えることができますし、自信をもって大事にしてほしい価値観を伝えることができます。

 

実は、子どもを叱る基準はそんなに多くありません。

以下の2つを念頭に置いておきましょう。

・危険な行動をしているとき

・心を傷つけているとき

それぞれ解説していきます。

危険な行動をしているとき

子どもが危険な行動をしている時は叱る必要があります。

子どもはまだ予測する力が未熟なため、自分の行動が危険と結びついているとは考えていません。

だから大人がしっかりと教えないといけないのです。

危険な行動とは……

命にかかわる行動

(例;道路へ飛び出す、2階の窓から身を乗り出す、電池を口に入れようとする etc.)

大ケガにつながる行動

(例;ハサミを振りまわす、友だちに石を投げる、調理中の鍋に触る etc)

事故がおこってからでは遅いのです。

子どもの命を守るために、叱らなくてはならない場面ですね。

心を傷つけているとき

言葉や行動で人の心を傷つけているとき、「その言葉(行動)はよくなかったね」と伝える必要があります。

人の感情や気持ちは目に見えません。

だからこそ、親は「相手にも感情がある」という事実を子どもに教えていかなくてはならないのです。

子どもはこれから先も、人との関係性の中で生きていきます。

相手の気持ちを知り、むやみに傷つけてはいけないことを小さいうちから伝えていきたいですね。

子どもに伝わる叱り方

叱っていても「なんだか伝わっている気がしない…」ということ、ありますよね。

子どもの視線があちこちに動いていたり、逆に親をじっとみつめてキョトンとしていたり、叱っているのにニコニコしていたり…

そんな時は伝え方を見直してみましょう。

その場で叱る

子どもが危険な行動や人を傷つける言動をしていたら、その場でストップをかけ、話をします。

その場で、というのがポイントです。

あとから「さっき道路に飛び出したのはダメだったよね?」と伝えても、子どもはその「さっき」がいつで、どのような状況だったかを具体的に思い出すことはできません。

思い出せない状況のことを叱られても子どもは理解できないので、叱るのであれば「あとで」ではなく「その場で」が重要になってきます。

目を見て叱る

叱るときは、子どもの目を見て話します。

子どもは親の目を見て、どれくらい本気で伝えようとしているのか感じとります。

視線をしっかり合わせてから話しましょう。

子どもがキョロキョロして注意散漫になっているときは、大人が壁を背にして立ちます。

子どもが壁側に立っていると、親の背後に広がるさまざまなものに目を奪われてしまい、話に集中できません。

子どもが集中して話を聞ける環境にしてから、しっかりと目を合わせて話しましょう。

小さな声で叱る

大切なことを伝えたいとき、ついつい声が大きくなってしまいがちです。

しかし声が大きくなればなるほど感情的になってしまいます。

大人が大きな声でワアワア言っていると、子どもは話している内容を理解できません。

気持ちを落ち着けて、声はギリギリ聞こえる範囲で小さくしましょう。

大人の声が小さいと、子どもは耳を澄まします。

そのことが話を集中して聴く姿勢につながるのです。

意識的に声を小さくし、子どもの意識をひきつけましょう。

叱るときの注意点

子どもを叱るときは、子どもが理解し、納得し、さらに親の愛情を受けとることができるよう伝えましょう。

叱るときの注意点は以下の2つです。

・ポイントをしぼって伝える

・子どもの存在を否定しない

1つずつ解説します。

ポイントをしぼって伝える

子どもを叱るときは、ポイントをしぼって伝えましょう。

アレコレ言っても伝わりません。

注意する行動は1つです。

「そういえば、アレもよくなかったわね」と思いだしたついでに、2つも3つも叱るのは避けましょう。

結局何を叱られているのか分からなくなってしまっては、元も子もありません。

どの行動を叱るのか、ブレないようにしましょう。

子どもの存在を否定しない

否定するのは、子どもの間違った行動です。

子どもの存在ではありません。

 

「そんなことする子はうちの子じゃないからねっ!」

「○歳なのにできないの?」

「悪い子だね…」

 

上記のような子ども自身を否定する言葉はNGです。

子どもの自己肯定感が下がるだけです。

 

大好きなパパママに嫌われたのでは…と不安に感じている様子だったら、そうではないことを言葉にして伝えましょう。

「〇〇ちゃんのことが大好きなんだよ。だから大事なことは伝えるんだよ。」

親に愛されている安心感があってはじめて、叱られた内容について考えることができます。

怒ってしまったときの対処法

毎日子どもと向き合っている中で、感情的になることもあります。

子どもと真剣に向き合っているからこそ、いろんな感情が湧いてでてくるのは当たり前です。

怒ってしまったからといって落ち込む必要はありません。

まずは「よく頑張ってるよ、わたし。」と自分を認めてあげましょう。

気持ちが落ち着いたら、子どもに「さっきは大きな声出しちゃってごめんね。」と謝ります。

そして「さっきママが怒っちゃったのはさ、〇〇ちゃんのことが大好きだから、危ないことはしてほしくないって思ったんだよ。」と落ち着いて話してみましょう。

子どもはきっと少しずつ理解してくれます。

親も少しずつ、感情のコントロールを練習していけばいいのです。

「怒る」から「叱る」へ、子どもと二人三脚で成長していきましょう。

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