【20代、30代の転職】スキルなしで転職できる?転職を始める前に知っておきたい転職スキル一覧と考え方

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今日はこんな疑問にお答えします。
・経験社数や年数が少ないので、自慢できるスキルがない。転職は難しい?
・転職に向けてスキルアップしたい。役に立つスキルってどんなの?
・今の仕事と転職したい仕事の職種が全然違う。何のスキルをPRしたらいい?

転職におけるスキルとは

こんにちは、usapiyo(@usapiyo_life)です!

私は以前就活塾の講師として4年間、就活生を内定に導いてきた経験があります。その中で最も多い悩みがこの「スキル不足」です。自分には何もスキルがない、周りは自分より能力のある人ばかりで自信がない・・・と「スキル地獄」に落ちる人をたくさん見てきました。

おすすめのスキルをご紹介する前に、ぜひ知っておいて欲しいことがあります。

スキルというのは意識して取得するものと、自然に身につくものがあるということです。

例えば意識して取得するスキルとして、

・TOEIC
・宅地建物取引士
・社会保険労務士

など、受験申し込みをし、必死で勉強して合否が出る「資格」です。
きちんと証明書もあり履歴書の資格欄に正式に書けるものです。

一方自然に身につくスキルとして、

・基本的なPCスキル(ワード、エクセル、パワーポイント、アクセス)
・コミュニケーション力
・ビジネスマナー

など、働いていると身についてくれる社会人としての「能力」です。

スキルがない、と嘆く人は「資格」を持っていないからダメだと思っているのですが、実際は資格がなくても転職は可能です。

もちろん職種によっては資格がないと応募ができないものもあります。

しかし資格がなくても応募が可能な職種はたくさんあります。

私は大学役員の秘書を務めた経験がありますが、実は必要であろう「秘書検定」を持っていません。なぜ秘書になれたかというと、前職の就活塾の講師をしていた時に自社の社長のスケジュール管理をしていた経験があり、そのことを猛アピールした結果採用されました。少しでも似た経験があれば採用される可能性は十分にありますので、自身の経歴をしっかり見直すことが大切です。

転職に役に立つスキル(資格)一覧

持っていれば転職に役に立つ資格をご紹介します。もし転職までに時間がある方や転職先の職種で必須であれば、1日でも早く勉強開始です。

・TOEIC
今や多くの企業で英語力を評価しています。評価の基準は600点以上です。一般の事務職であっても英語ができると様々な仕事のチャンスが巡ってきます。持っていて絶対に損はないです。またアジア地域にクライアントがいる企業もありますので、余裕があれば英語以外にも中国語、韓国語にも挑戦してみてください。

・ファイナンシャルプランナー
個人営業、法人営業を目指す方に。長寿化が進む現代、保険や老後資金などお金に関わる商品は益々増えることでしょう。ファイナンシャルプランナーはいわゆるお金のプロですので、あらゆる分野に対応できる資格として需要があります。

・日商簿記
総務、経理を目指す方に。総務、経理は人気職なので応募数も多いです。日商簿記を持っていると採用の時に差が付き、優遇されます。

・社会保険労務士
総務、人事を目指す方に。社会保障は内容が複雑で毎年改定がありますので、未経験で入社してから覚えるとなるとかなり苦労します。国家資格なので取得は困難ですが、「勉強中です」というPRだけでも評価されます。

・宅地建物取引士
不動産営業を目指す方に。こちらも社会保障労務士と同じく難関資格ですが、持っていると採用されやすくなるだけではなく給与面も優遇されます。

・メンタルヘルス・マネジメント
管理職を目指す方に。部下を育てた経験がある方はそれで十分ですが、経験が浅い方は知識として持っていると評価されます。

・危険物取扱技術者、監理技術者
技術職、管理職を目指す方に。技術職に有利なのは言うまでもありませんが、管理職になると施設の管理者に任命されることがあり、消防法の観点から受講が必須になります。あらかじめ知識があれば有利です。

ここまでは比較的能力に特化した資格ですが、ビジネスに特化した資格もご紹介します。

・マイクロソフトオフィススペシャリスト
社会人であれば誰しも使ったことがあるWord , Excel ,Power Point ,Accessですが、実際にすべての機能を使いこなせる人は少ないでしょう。特にAccessまで使える人は評価されますので一度しっかり勉強をしておくのもおすすめです。企画職を目指す方はPower Pointが得意だと重宝されます。

・日本NLP協会・全米NLP認定資格 NLPトレーナー
マネジメントやコーチングに興味がある方に。
経営者や管理職に人気がある資格で、心理学に基づいたコミュニケーションの取り方、セルフイメージの向上、問題解決力、自身のキャリアプランの構築を学ぶことができます。

・ビジネス実務・法務検定
総務や法務を目指す方に。業務内容が適正であるか、コンプライアンス(法令遵守)に違反していないかなどを判断できる資格です。

・秘書検定、ビジネスマナー検定
ビジネスマナーを見直したい方に。できているつもりでも、学んでみると意外と間違っていることがあります。ビジネス文書、メールの書き方や、会議での上座下座の考え方についてなどビジネス全般に活用できます。

・Illustrator ,Photoshop
これは資格ではありませんが、イラストレーターやWEBデザインを目指す方は必須のソフトです。応募条件に入っていることが多いので転職活動前に慣れておきましょう。

転職に役に立つスキル(能力)一覧

次に、自己PRに使える能力面についてご紹介します。

・コミュニケーション力
コミュニケーション力とは、人との意思疎通を円滑に行なうことができるスキルです。営業職で必要なスキルだと思われがちですが、事務職であっても職場には上司、同僚、取引先など様々な人と関わりますのでどの職種でも重要な能力と言えます。
明るい性格=コミュニケーション力があるという意味ではなく、気の知れた仲の良い人だけでなくどんな人とも意思疎通ができる力が求められます。特にチームでコミュニケーション力を発揮したエピソードが好まれます。

・プレゼンテーション力
プレゼンテーション力とは、取引先やクライアント、上司に対して企画提示や決裁を求めるときに必要なスキルです。プレゼン、と聞くと大きな会議での発言やクライアント獲得のためのすごい能力のことかと想像しがちですが、上司に伺う日常の決裁でもこの力は培われています。日常の一コマでも十分PRできますのでエピソードを探してみましょう。

・企画力
企画力とは、ある物事に対して問題提起し、解決に導く順序を形にするスキルです。初めて見る人にも理解してもらえるように表や図にまとめる資料作成能力も求められます。特に商品開発や営業職、最近ではWEBデザイン関係の仕事でも自ら起案する力が求められていますので、PRする際は過去に誰とどんな企画をして結果どうなったのかを書き出しておきましょう。

・計画力
計画力とは、仕事に対して締切順守のためにスケジューリングするスキルです。どんな仕事にも必ず締切や納期があり、遅れると様々な人に迷惑をかけることになります。当たり前のようですが、あえてPRすることで「この人は業務を滞りなく確実にこなしてくれそうだ」という好印象を与えることができます。

・語学力
資格のところでもご紹介しましたが、英語、中国語、韓国語がPRできると転職に有利です。仕事に使えるほどの能力ではないと思っていても、企業によっては評価される事があるので日常会話レベルの能力や、現在勉強中でもPRに入れることをおすすめします。

正直、スキル(資格)がなくても転職はできます

資格は必ず必要なものではなく、あれば有利なものだと捉えてください。今まで培った能力を洗い出すだけで十分転職はできます。「私には何の資格も能力もないです」と相談しに来た方の話を聞いてみると、企業側が求めている力がいくつも出てきたりします。こんなエピソードがPRになるの?と本人にとっては当たり前の小さな出来事でも、捉え方によっては重要な自己PRになります。

次に、実際に相談を受けたお悩みと、その解決方法を3つご紹介します。

実際に受けたスキルについてのお悩み相談と解決方法

パターン1 漠然と転職したいと思っているがスキルがなく躊躇している場合
新卒で不動産会社に入り、営業を2年経験しました。転職を考えているのですが、自分のスキルに自信がなく資格は普通免許しか持っていません。こんな私でも転職はできるのでしょうか。
回答
不動産営業とのことで、普通に休まず仕事を2年続けていたら得たスキルはたくさんあります。お客さまがどんな住居を探しているか聞き出す「コミュニケーション力」、住宅を提案する「プレゼンテーション力」、希望と似た提案をするための「調査力」、締め切りまでに契約書を作成する「計画力」、クレーム対応を経験したのであれば「傾聴力」、営業成績で評価されたのであればそれも重要なPRポイントになります。企業側が聞きたい大切なことは、あなたが2年間で何を工夫し、どう行動してきたのかという気持ちと結果の部分です。スキルはたくさん持っているので、エピソードを洗い出して自信を持って転職活動に臨んでみてください。
パターン2 希望先の職種が未経験の場合
現在事務職ですが、転職先として企画職を希望しています。まったくの未経験なので関連するスキルが思いつきません。どのようにPRしたら良いでしょうか。
回答
まずは企画職で求められる力は「コミュニケーション力」です。多くの企業はチームを組みますので、積極的にコミュニケーションを取れる人を求めています。次に「企画力」ですが、これは経験があればエピソードを話せばよいのですが、未経験の場合は「企画が好きであること」をPRしましょう。未経験で大切なことは、その職に対する熱意と動機です。あなたが企画をやってみたい理由は何でしょうか?挑戦心をPRすればスキルがなくても大丈夫です。
パターン3 企業側が求めるスキルが不足している場合
客室乗務員になりたいのですが、英語力に自信がありません。企業の基準を満たしていないのですが応募を控えた方がいいのでしょうか。
回答
基準を満たしていないようですが、ぜひ応募してみることをおすすめします。
私が知っているエピソードをお話しします。企業側の応募条件がTOEIC650点に対し、550点しか持っていない方がいました。それでも挑戦したかったので、英語以外の他の箇所でPRをしようと必死でエントリーシートを書き上げました。その方は見事書類通過し、最後は客室乗務員に採用されました。(ただし、企業側から入社までに650点を取得する努力をしてくださいとのお言葉を受けたようですよ)
企業の人事の方針は毎年異なることもあるので、この例が絶対ではありません。ですが不足分を他の箇所で補う努力をし、挑戦してみるのも良い経験です。ただし、企業によっては一度不採用になった方の応募は遠慮いただいているという方針のところもあるので、どうしてもその企業を希望するのであれば条件を確認し、基準をしっかり満たしてから臨んでください。

転職するスキルなしの20代、30代が今からできること

1)持っているスキルを洗い出す
まずは手持ちスキルを確認しましょう。私がこれまでお伝えした例のとおり、誰しも何らかのスキルを持っています。多くの人がこんな経験は役に立たないだろうと勘違いをしています。非常にもったいないことです。どんなに小さなことでも書き出してください、それが企業にとって欲しいスキルかもしれません。

2)急いでスキルを取得する
次の転職までに自信を付けたい。そんな方は急いでスキルアップするのも一つの方法です。

以下のスキルは比較的取得しやすいので検討してみてください。

・パソコンスキル(書籍で学べます)
・ビジネスマナー(書籍やオンラインスクールで学べます)
・語学力(TOEICは毎月受験ができ、オンライン英会話もあります)

今はオンラインスクールで短期で学べる講座が多く出ていますので、有効活用しましょう。

3)就職エージェントに相談する
自分のスキルをどのようにPRしたら良いか誰かに相談したい。そんな方は就職エージェントに相談するのも良い方法です。

エージェントに関してはブログ内別記事で紹介していますので、こちらをご覧ください。

登録は無料なので、心のより処として利用するのも良いかと思います。
転職エージェントは比較しても意味がない【転職エージェントの選び方】

まとめ

これから転職活動をする人にとっては、特別なスキルがないと不安に思うかもしれません。

ですが、実際は社会人経験があればスキルは十分身に付いています。

資格取得に時間をかけるよりは、自分の今までの経験をどう言語化するのか、の方に注力した方が転職はスムーズにいきます。

資格を持っていても、実際に使っていないともったいないですし、面接の時にその資格についてどう活用しているのか?と聞かれることもあります。生きた経験に勝るものはありませんので、これから取得したい資格がある方は、取得後のことも考えて挑むと良いと思います。

またスキルを確認していくうちに、「私やっぱり今の会社が向いているかも?」「やりたい仕事は副業でできるかも?」という発見もあるかもしれません。

ワークスタイルも多様になり、働き方を選べる時代になりました。転職は自分の人生を見直すチャンスでもあるので、できる限り時間をかけて働き方についてしっかり研究しておきましょう。

副業についてのスキルはこちらの記事を参考にどうぞ。
時間がないワーママ・パパでも在宅で出来る副業まとめ【保存版】