元保育園勤務者が解説!保育園の選び方

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こんにちは、akane(@suzukibento)です。

さて、今回のテーマは『保育園の選び方』について!

『保活』という言葉が定着したように、保育園入園に関してはまだまだ親にとって大きな課題となっているのではないでしょうか…!

小学校入学まで長く通う保育園。各ご家庭の方針と保育園の方針が違うと、無事に入園した後も揉めてしまう事があるかもしれません…

我が家は引っ越しの関係で保育園転園を3回、そして私は認可保育園で3年間勤務していたので、その経験も含めてこちらの記事で悩める方のお手伝いが出来ればと思います。

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意外と知らない保育園の種類

実は一口に『保育園』と言っても様々な種類があります。

大きく分類すると以下のタイプに分かれます。

①認可保育園

公立保育園

私立保育園

公設民営保育園

②認可外保育園

企業内保育室

院内保育室

ベビーホテル

その他認可外保育施設

③幼稚園

④認定こども園

⑤認証保育園(地域限定)

 

その他にも保育サービスの提供としては『ベビーシッター』『保育ママ』『ファミリーサポートセンター』などもあります。

それではそれぞれのどのような違いがあるのかポイントを詳しく解説していきたいと思います。

 

認可保育園

まず認可保育園は施設の広さや職員の人数、給食設備、防災管理などの国が定めた基準を満たし、各都道府県に認可された保育園です。入園の手続きは市区町村に申請し、家庭状況を点数化し優先度の高いご家庭から入園が決まります。

多くの方が希望されるのは認可保育園であるため、地域によっては倍率が高く、入れないことがあります。

MEMO

公立保育園・私立保育園・公設民営保育園の違いって?

 

簡単にいうと「運営者」の違いです。公立保育園は地方自治体が運営しているので、働いている方は公務員ということになります。私立保育園は株式会社や社会福祉法人、NPO法人などの民間が運営しています。そしてその間をとったものが公設民営保育園。設立は地方自治体が行い、運営は民間が行っています。

以前は公立保育園が多く占めていましたが、近年の新設園は私立保育園が多いため、年々私立保育園の割合の方が増えています。

 

金額面は公立保育園も私立保育園も認可保育園である場合は、ご家庭の収入によって地方自治体が定めた一定の金額になります。

運営者が違うことによる大きな違いは運営方針です。

公立保育園は地方自治体の運営になるため地域ごとで統一をされていますが、私立保育園は運営する法人の考え方によって様々なため、持ち物や1日の過ごし方、行事、給食など様々な特色や違いがあります。私立保育園を希望する場合は大変ですがそれぞれの保育園でお話を聞いておいた方が、入園後に困ることは少ないと思います。

認可外保育園

よく「無認可保育園」と言われているのがこの認可外保育園です。

「無認可」と聞くと、なんだか認められていないようで大丈夫かな!?と思ってしまいますよね。

保育施設を認可する基準は児童福祉法によって保育士の配置基準や室内の広さ、採光、園庭の有無などかなり細かく定められているのですが、認可外保育園はその中の何かしらの基準を満たしておらず認可が出ていない施設です。

ですが認可がおりていないからと勝手に運営している訳ではもちろん無く、地方自治体の立ち入り調査が定期的に行われています

私の娘が入った保育園は園庭がないとの理由で認可は下りていなかったのですが、近くに公園が3つもあり毎日のように色んな公園で遊ばせてくださっていたようなので、その点に関しては何の不満もなく、むしろ認可保育園よりも子供が少ない分、1人1人に対して礼儀や努力の大切さなどについてすごく熱心に伝えて育ててくださったので、本当に入れてよかったです。

「どうしてその園は認可が下りていないのか」という点を見学の際に伺い、その点が気にならないようであれば認可外保育園はとても良い施設だと私は思います。

 

幼稚園

保育園と幼稚園の大きな違いは「目的」の違いです。

保育園では「保育」、それに対して幼稚園は「教育」が目的です。

保育園では所轄が厚生労働省、法令が児童福祉法に定められているのに対し、幼稚園では文部科学省、学校教育法と大きく異なります。

それによって対象年齢も保育園は0歳からですが幼稚園は3歳になった春から、保育時間も幼稚園の方が短いです。

イスに座って話を聞いたり、読み書きをする時間は幼稚園の方が長いため、小学校の練習としては幼稚園の方が良いのかもしれません。

幼稚園通いでは仕事が難しいのかな?と悩まれる方もいらっしゃいますが、延長保育が出来る施設もあるので、ぜひ説明会やお問合せの際に確認してみてください。

 

認定こども園

先述した幼稚園と保育園、それぞれ良いところがありますよね。

でも気になるところもあって決めきれない…という方には『認定こども園』!

なんと保育園と幼稚園の良いとこ取りをした、教育と保育の両方の役割をもつ施設なのです。

2006年から始まった制度で、現在では7000カ所以上も施設が出来ています。

その中でも、幼稚園と保育園の機能を併せ持った『幼保連携型』、基本は幼稚園で保育園の機能がプラスされた『幼稚園型』、逆に基本は保育園で幼稚園の機能がプラスされた『保育園型』、認可外の幼稚園や保育園に認定こども園の機能がプラスされた『地方裁量型』の4つタイプがあります。

認定こども園の所轄は内閣府で、利用できる年齢は0~就学前まで、保育時間は4~11時間と保育園と同じ受け入れ態勢です。ただし家庭環境に応じ1~3号まで認定区分があり、それによって保育時間が異なります。

また保育者は『幼稚園教諭免許状と保育士資格の2つの資格を保有することが原則』となっていますので、どちらの分野にも強い保育者の方が働かれています。

 

認証保育園(地域限定)

国の基準とは異なり、東京都が独自で出している基準を満たしている認可外保育園のことを指します。駅前に設置することを基準としているA型、保育室から移行し小規模で家庭的なB型の2つのタイプに分かれています。

 

MEMO

一概に保育施設といってもこれだけ細分化されているんですね…!!

各施設のメリットやデメリットを踏まえて、どのタイプが考え方や家庭状況にあうのか検討してみてくださいね。

入れてみてわかった認可外保育園の良さ

我が家は認可保育園1カ所、認可外保育園2カ所にお世話になり、今年無事に小学校に入学しました。我が家の実際の保育園歴やその時の家庭状況と共に良かったと思っている点や、ここは大変だった…なんてことをご紹介していきたいと思います。

 

STEP.1
0歳11ヶ月~ 埼玉県の認可保育に入園

初めての子育てで訳も分からず余裕もなかったので、正直『保活』は全く行っていませんでした。「1番近いところが良いよね!!!」と夫婦で意見が一致し、近い場所から希望順にすることに。認可保育園のため市区町村に申請を出したのですが、在職証明を取ったり書類も沢山書いたり、区役所が我が家から遠かったので子どもを連れながら区役所に行ったりするのが大変だった記憶があります…

苦労のかいもあってか、1番近い社会福祉法人が運営する認可保育園に無事入園が決まりました!

入園してみると、とても綺麗な園で先生たちも優しくとてもよかったです。ただ説明会も行ったことがなかったので、給食に動物性食品を一切使わないということが入園してからわかり、ちょっと驚きました(笑)

大変だったのは入園してからの送迎時のルールです。

タイムカードを押していいタイミングが決まっていて、送りの時は園に入ってすぐにタイムカードを切りそこから検温や荷物のセットなど全ての準備を済ませて園を出ます。お迎えの時はおむつやお着換えの回収を行い荷物など全て持って園を出るときにタイムカードを切ります。

認可保育園だと保育時間が市区町村で決まっているため、例えば10時~18時勤務で通勤時間が1時間だと、保育時間はきっかり9時~19時となるため、あまりお仕度に時間がかかると会社に遅れそう…!!なんてことも多々ありました。

その時は飲食店勤務だったため勤務前に着替える時間もあったので、毎日毎日時間との闘いでした。

時間については市区町村で決まっていることなので、保育園に相談出来ないのが辛かったです。

あとその当時はあまりリフレッシュのために預けるというのは認められていなかったため、勤務シフトの提出も毎回あり本当に仕事の時しか保育をお願いできませんでした

 

STEP.2
1歳3ヶ月~静岡県の認可外保育園に入園

主人が静岡に転勤することが決まり、認可保育園は退園。全然土地勘のない静岡県で保育園探しをすることになりました。

当時は保育園についてあまり知らなかったので、当然のように認可保育園に申請。

ですが年度途中ということもあり、認可保育園で入れるところはどこもありませんでした。

働きたかったので「どうしよう…!」と困っていたところに初めて『認可外保育園』という候補が浮かびました。

ただ『無認可』という響きがとても不安で…どうなんだろうなぁと思ってはいたものの、とりあえずいくつか見学に行くことに。

行って話を聞いたところ園庭はなかったのですが、子どもも多いし、行事はしっかりしているし、園内で外部講師を呼んでリトミック教室をやっていることなどを聞いて、不安だった印象は一気に無くなりました

その園は夜遅くまで預かりを行っていたので、サービス業が好きな私にとって保育時間でやりたい仕事を諦めたりすることなく、やりたい仕事に就くことができたので本当によかったです。

ただ静岡県という土地柄、施設の数が少なく車でないと通えない距離であったのでその点の工面が大変だったのと、保育料は預ける時間数によって決まり、我が家の場合は確か認可保育園に比べて+2万円ほど高くなったと思います。

 

STEP.3
2歳6ヶ月~神奈川県の認可外保育園に入園

今度は主人が転職し、神奈川県に引っ越すことに。

認可外保育園の方が我が家の場合はストレスなく過ごせたので、認可保育園の申請をすることなくすぐに認可外保育園のリサーチを開始!

今までの反省をもとに今度は家と職場と駅のバランスが良い位置にあるNPO法人が運営しているところにしました。

『園の方針に納得して下さる方に入ってほしい』という園長先生だったため入園前の面談が必須でしたが、あまり考えが偏った方は入園していないんだなとその分安心して入る事が出来ました。

週2日子どもの休みをしっかり取れば、特に保育理由も聞かれないので土曜日にリフレッシュのために預けたり、延長料金が発生するまでの時間はいつお迎えにいっても良かったので買物をしてからお迎えに行ったり、本当に生活がしやすかったです。

近くのスポールスクールに無料で送迎を行ってくださるサービスもありました。

もしもう一人子どもが産まれたら、またお世話になりたいと思える素敵な施設でした。

 

保育園選びのポイント

沢山の保育園を見てきた私がおすすめする保育園選びのポイントです!

  • 家と駅との距離

仕事と育児を両立する中で、時間・体力どちらの面でも距離が近いことは正義だと思います。「ちょっと遠いかな」と思う場所は、毎日通うことになると修行レベルの辛さです。この点は絶対に無理をしない方が良いです。

  • 園の方針

幼少期から小学校までの時間は人間性を育む大切な時期です。保育園での過ごす時間は家庭での時間と同じくらいか、むしろ起きている時間だけで考えればそれ以上になります。

その時間にどんな声掛けをされてどんな接し方で育っていくかは非常に重要です。

どんな遊びを取り入れているのか、どんな絵本が置かれているのか、給食はどんな食材を提供しているのか細かく見てみましょう。

  • 登園時のお迎え時の流れ・持ち物

登園時やお迎えの時にやることが多いと時間がかかり、その後仕事場からは常にダッシュ!なんてことも出てきます。玄関でバイバイできるところが1番ベストです…!またおむつや着替えに関しても持っていく必要がない園もあります。準備があまり必要ない園だと帰宅後がとっても楽ですよ。

  • 延長保育の時間・利用の際のルール

仕事が長引いて延長になってしまう、ということも避けられないと思います。特に頻繁に起こりそうなお仕事の方は、何時までに連絡を入れればいいのか、延長の場合はお腹が空かないように補食など出してくれるのか、急な申し出でも対応可能かなど、事前に確認しておきましょう。保育園側も人数の関係で難しい場合もあるかもしれません。

 

見学時の必見ポイント

何度も見学に行くことはなかなか出来ないと思うので、私が思う見ておくべき必見ポイントをまとめます。

  • 食事中の雰囲気

なかなか子どもが食事を食べてくれないのは保育士さんも一緒です。そんな困った時に1番人間性が出ると思います。保育士さんの声掛け一つで野菜が苦手な子も食べられるようになったり、逆にさらに食べたくなくなったという事もよくあります。どんな声掛けや対応をしているか、ここは大きなポイントだと思います。

  • 保育士の言葉遣い

毎日子どもと長い時間接する保育士さん。保育士さんの言葉から、子どもは言葉を学んできます。見学の際は、子どもとどんな話をしているか耳を傾けてみましょう。意外にベテランの保育士さんの方が驚くような発言をしている場合もあります。

  • 利用している親の様子

見学時に送迎をしている親御さんがいた場合、一連の流れを見てみると、保育士さんの話を聞くよりも保育園に入ったあとの生活がリアルにわかると思います。百聞は一見にしかず、です。その親御さんと保育士さんとの対応の様子なども見てみてくださいね。

 

さいごに

子どももそうですが、親も毎日通うことになる保育園。悩みを相談できるくらいの間柄になれると、子育ての本当に心強いサポーターになります!

離乳食や幼児食に関しては給食を担当しているスタッフともお話できます。

各ご家庭の状況や考え方によって保育園の選ぶポイントも様々だと思いますが、認可保育園だけでなく認可外保育園も視野に入れて頂くと保育園選びの苦労も少なくなるかと思います。皆様の子育ての相棒となれる保育園と巡り合えることを願っています

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