イヤイヤ期の対応法【保育教諭が伝授】2歳児と向き合う大人の心構え

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個人によって時期や程度に差はあるものの
多くのパパやママが子どものイヤイヤ期に悩まされています。

「なんでそんなに泣くの?」
「どうしてほしいの??」
「泣きたいのは、こっちだよ!」

子どもの感情に巻き込まれる辛い日々から抜け出したい。

そんな思いに応えるべく
17年間保育の現場で子どものイヤイヤに向き合ってきた保育教諭が
イヤイヤ期の対応法、そして2歳児と向き合う大人の心構えを解説します。

子どもがイヤイヤする姿を見ても
イライラするどころか
むしろ、かわいくて笑っちゃう。

そんな楽しい子育ての時間を手に入れましょう。

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イヤイヤ期が起こる理由


育て方に関係なく、イヤイヤ期はやってきます。
それは子どもの発達上、当たり前のことなのです。

子どもは2歳前後になると『自我』が発達し、
こう思うようになります。

「自分でしたい」
「自分で決めたい」

ちょっと前までは赤ちゃんで、
何をするにも大人の手が必要だったのに…

大きな成長の一歩ですね。

ところが大人と子どもの価値観は違うので、
子どもを大人に合わせようとすると
当然ひどいイヤイヤにでくわすワケです。

では、このイヤイヤに大人はどう対応していけばよいのでしょう。

イヤイヤ期の対応法〜4ステップ〜

イヤイヤの対応として、4ステップが挙げられます。

1. 気持ちを受け入れる
2. 選択肢を提供する
3. 気持ちが別の方へ向くように促す
4. とことんイヤイヤを見守る

子どもの月齢やタイプによって
どのステップまで対応が必要か変わってきます。

それでは、イヤイヤ期の対応法を1から順に解説していきます。

例として「靴を自分で履きたいけど、履けない。でも大人に履かせてもらうのはイヤ」
という状況で考えてみましょう。

1. 気持ちを受け入れる

まず最初に子どもの気持ちを受け入れるところからスタートです。

「〇〇ちゃん、靴、自分ではきたかったんだね」
「うまくできなくて、悲しいんだね」

子どもの気持ちを言葉にして表現してあげましょう。

2歳児は、自分の状況や気持ちをまだ上手く言葉で表現することができません。
モヤモヤした気持ちを大人が言葉で表現してくれることによって
「わかってもらえた」と安心感を手に入れます。

気持ちが落ち着けば、もう一度靴を履いてみようとチャレンジしたり、
大人に靴を渡して手伝ってほしいことをアピールしてきたり、
次の行動へすすむきっかけとなります。

子どもと正面から向き合って、気持ちをくみとってあげましょう。
それでもダメな時は、次のステップへ進みます。

2. 選択肢を提供する

気持ちを受け入れてもイヤイヤ。
じゃあ、もう大人が靴を履かせてしまおう…

結果はわかりますよね。
最初より強いイヤイヤで抵抗にあうことでしょう。
大人の価値観で結果を急いでしまうと、イヤイヤが長引く原因となってしまいます。

そんなときにオススメなのが「選択肢を提供する」ということです。

「〇〇ちゃん、こっち(右)の靴とこっち(左)の靴、どっち先にはく?」
「〇〇ちゃん、1個は自分ではいて、もう1個はママ(パパ)がお手伝いしていいかなぁ?
どっちの靴、自分ではく?」

「今、玄関ではく?それとも車の中ではく?」

イヤイヤ期の子どもにとっては「自分で決めた」と感じられることが重要です。

どちらを選んでもパパママが困らない選択肢を準備しておきましょう。

選択肢のNG例
「靴はいていく?それともハダシでいく?」
「靴はいてお出かけする?それとも1人でお留守番する?」

ハダシで行ったり、お留守番がOKな状況でなければ上記のような選択肢は避けた方がいいですね。

3. 気持ちが別の方へ向くように促す

なかなか気持ちが切り替えられず、
もはや何にイヤイヤしていたのかわからずイヤイヤし続ける子もいます。

そんなときは、気持ちが別の方へ向くように促してみましょう。

「あ!お外にワンワンいるね。見に行こうか」
「ん?何の音だ?ヘリコプターかなぁ?」

気持ちを靴からそらしつつ、
早く外へ行きたいという気持ちにさせることがポイントです。
自分で靴をはくことにこだわっていない段階では
ささっと靴をはかせて外へ誘ってもいいでしょうし、
「あんよ入れるとこだけお手伝いするね」と
さりげなく手伝っても抵抗を示すことは少ないでしょう。

気持ちを自分で切り替える力も経験を重ねて少しずつ育っていくので、
イヤイヤ期は無理なく子どもの気持ちをサポートしていきたいですね。

4. とことんイヤイヤを見守る

どんな選択肢も選びたくないし、
別のことに気持ちがそれる気配もまったくない…

そんな絶望的な状況になったら、
いったん諦めましょう。

「あ〜、今イヤイヤしたいんだなぁ」と。

場所と状況が許すのであれば、
思う存分イヤイヤを言わせてあげましょう。

子どもを視界の端に入れて安全を確保しつつ
お茶を飲んでもいいでしょう。
音楽を聞いてもいいでしょう。

子どもが十分に発散して寄ってきたら
抱きしめて「靴がはきたかったんだよね」と
ステップ1から再びはじめましょう。

「どんな自分も受けとめてくれる」

イヤイヤ期に貯めたパパママへの信頼感は、
今後の子育ての重要な基礎となります。

大人の心構え〜3ヶ条〜


イヤイヤ期の子どもを育てる親としての心構えがあります。
親としてどう行動すべきか迷うときは、以下の3ヶ条を参考にしてください。

1. 子どもをひとりの人間として尊重しよう
2. 危険・緊急の場合は毅然と対応しよう
3. イヤイヤ期を楽しもう

では、ひとつずつ解説します。

1. 子どもをひとりの人間として尊重しよう

子どもと親は別の人間である、という意識を常にもちましょう。

「わたしの子どもだから、わたしがこの子をきちんと育てなければいけない」
このような気持ちから、子どもをまるで物のように扱いはじめたら危険信号です。

子どもには子どもの意思があります。
感情もあります。

「今、どう感じているのかな?」
「今、どうしたいと思っているのかな?」

子どもの心情に思いを寄せてみましょう。

大人と子どもは、ヒト対ヒトの関わりだということを忘れずに
子育てをしていきたいですね。

2. 危険・緊急の場合は毅然と対応しよう

子どもをひとりの人間として尊重することは大事です。
しかしどんなときでも子どもの望むままにすればいい、というわけではありません。

危険・緊急の場合には、大人の意見を優先します。

MEMO
危険・緊急の場合とは?
・命をおとす危険性がある
・大ケガをする可能性がある
・人に大きな迷惑をかける可能性がある

このとき重要なのが、毅然とした態度で子どもに伝える、ということです。
イヤイヤしようとも、抱いてその場を離れる行動力が必要です。

経験を重ねると、2歳の子どもでも
「大人がどれくらい本気で伝えてきているのか」を感じることができます。

いつもはゆったりと。
危険・緊急の際は毅然と。
メリハリのつけた対応を心がけましょう。

3. イヤイヤ期を楽しもう

イヤイヤ期は長くても2年で終わります。
4歳くらいになると言葉での表現が上手になり、
感情のコントロールができるようになってくるからです。

小さな体で一生懸命に感情を表現している子どもの姿を見られるのは今だけです。
今しか見られない我が子の姿を楽しんでしまいましょう。

楽しむといっても、子どものイヤイヤが自分に向けられていると感じると
イライラしてしまいますよね。
楽しむためのポイントは、子どもの姿を客観的にみる、ということです。

「全力で生きてるなぁ〜」
「すっごい泣いてるなぁ〜」

上記のような視点で子どもを客観的に見れるようになると、
イヤイヤに愛しささえ覚え始めます。

「客観的に見るなんてムリ…」という場合には、
子どものイヤイヤしている姿を写真動画で撮ってみましょう。
スマホごしにみるだけでも少しは客観的になれますし、
時間をおいて見返した時には
全力で表現している子どもの姿を笑顔で受けとめられるはずです。

今しか見られないかわいらしい姿を、
いい思い出として記憶に残していきたいですね。

イライラが爆発しそうなときの「魔法の言葉」

なぜイヤイヤするのか、理解した。
イヤイヤ期の対応法もわかった。
心構えも、意識できる。
それでも朝起きた瞬間から夜ようやく寝かしつけるその時まで、
泣かれ、拒否され、しまいには叩かれたりしたら、
いくら大人だって「もういいかげんにしてっ!」と思ってしまいます。

本当は大好きな我が子が「かわいくない」とさえ思う瞬間です。

否定的な感情があふれそうになった時、
言葉に出してこう言ってみてください。

「〇〇ちゃん、かわいい」

ポイントは、『言葉に出して言う』です。
頭の中で唱えるだけでは効果はありません。
何度も何度も声に出して言いましょう。

「〇〇ちゃんって、本当にかわいいね。」

パパママの本当の気持ちは「かわいい」です。
しかし、一時的な感情で「かわいくない」に上書きされています。
否定的な思考を肯定的な思考へ、さらに上書きしていきましょう。

イヤイヤ期も4歳ころには落ち着いてきます。
大人も感情が翻弄されやすいこの時期を
言葉の力で乗り越えていきましょう。

おわりに

「子どものイヤイヤ期なんて、誰でも通る道なんだからガマンしないとね」
とは思いません。

否定的な感情を受け続ければ、たとえ相手が子どもでも
親だってイライラしたり、落ち込んだりしてしまいます。

「かわいい」と何度言葉に出してもかわいいと思える瞬間がまったくない、
どうしても感情がコントロールできない、という時は
パートナーや地域の専門家(保育園・こども園・子育て支援センターなど)
に相談してみましょう。

まずはパパママの気持ちを大切に。
それが幸せな子育ての第一歩です。


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