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こんにちは!小学2年生の息子の母、しのむ(@shinomu_Bd)です。
幼稚園のころはまだ親が見ている場所でしか、お友達と遊べなかったのですが、小学生になると急に親の手を離れていきました。
親の目が届かない時間が長くなったことで「親が気づかない息子の成長」が増えたのです。
今回は「親が気づかなかった息子の成長」と「オトコ社会における父親の役割」について、体験を交えてお話しします。
しのむ
オトコ社会、と書きましたがジェンダー論を論じたいわけではありません。
男同士の付き合いには、どうしても女性の立場からは理解できないことがある、という厳然たる事実を指しています。
その点を踏まえて読んでいただけますと、幸いです。
ある日の「友達と息子のやりとり」―母目線
平日のある日、放課後に息子は友達ひとりと自宅で遊ぶ約束していました。ところが息子は友達をふたり、連れてきたのです。
「友達の友達!」
とだけ息子は言い、初対面で名前も知らない友達の友達を快く自宅に招き入れました。
…コミュ力、高い!
息子のコミュ力の高さを少し尊敬しました。
もちろん防犯上、友達とはいえ知らない人を自宅に招き入れてはいけないのですが、保護者が在宅しているのでこのケースではセーフかな、と思います。
オトコ3人で仲良くゲームを楽しんでい(るように見え)ました。母の目線からは。
しかしお友達ふたりが帰宅したあと、息子の態度や言動がちょっと「おかしく」なってしまったのです。
母が感じた息子の成長
具体的に何がどうおかしかったのか、というと、
- いちいち反抗してくる。
- いつもなら抵抗なくやる家庭学習に、あれこれ理由をつけて手を付けない。
- 泣きわめく。
といった言動がありました。
「これは、おかしい」
と私は息子と顔を突き合わせ、じっくり話を聞くことにしました。
すると息子の口からは、母が見た世界とは異なる事実が語られたのです。
- 初対面だった友達の言動が「許せなかった」「早く帰ってほしかった」
楽しくゲームをしているように見えましたが、初対面のお友達の言葉遣いが荒く「ゲームが下手」と何度も言われたのが、大きなストレスになったようです。さらに、
- もともと約束をしていた友達が「約束を守ってくれなかったのが、とても嫌だった」
初対面のお友達の言動で感じたストレスの矛先は、もともと約束をしていたお友達にも向かったようでした。息子に言わせれば「もともと約束をしていた友達が自分とだけ遊ぶ、という約束を守ってくれていれば、自分はこんなに嫌な思いをすることはなかった」というわけです。
その場にいて、一切ケンカすることなく和気あいあいと遊んでいたように見えた私には、衝撃的な告白でした。そして息子の成長に感動したのです。
「その場でキレずに、我慢できるようになったんだ」
と。
幼稚園のころは、気に入らないことがあるとすぐにキレてケンカをしていたからです。だから息子は、自分の言うことを聞いてくれるお友達としか遊んでいませんでした。幼稚園の先生からも「自分の言うことを聞いてくれるお友達としか遊べないのは、ちょっと心配です」と言われていたほどです。
だから親としては
- 気に入らないことがあってもキレずに我慢できるようになった。
- 自分の言うことを友達がすべて受け入れてくれることはない、ということを理解できている。
人付き合いを円滑にするうえで、将来にわたっても重要な気付きを、すでに息子は得ていたことに驚きと喜びを感じました。
つねづね私は親として息子に「自分の機嫌は自分でとるように」と伝えています。自分自身が抱えたストレスは、友達、同僚には関係ないものであり、自分の機嫌を他人にとってもらうことは、相手に要らぬストレスをかけてしまうからです。
「自分の機嫌を、お友達にとってもらうことはしてはいけないよ」
と。その代わり
「お友達とのことでストレスがあったら、母が必ず受け止めるから、母にぶつけなさい」
と伝えていました。それを今回、息子は忠実に実行したわけです。
泣く息子に母がかけた言葉
まず私は息子に
「よく我慢したね。えらかったね」
と声をかけました。母が知らないうちに息子は成長していたのです。
「お母さん、あなたがこんなに我慢できるの知らなかった。えらいね」
息子は抱きついて号泣しだしました。よほど我慢していたのか、共感が得られて嬉しかったのか、どちらでしょうか。
落ち着いて少し泣き止んだ息子に伝えたのは、
- 友達を自宅に招くことは「接待」であること。
- 友達を楽しませてあげることも招くほうの役割。
です。
だからといって一方的に利用されるだけの関係や、搾取されるだけの関係は間違いであることも、あわせて伝えます。
お互いの自宅を行き来できる友達には「接待」してあげようね、という話です。
何か声をかけるたびに泣く息子を、母親としてはただただ慰めました。
しかしその話を聞いた主人(父親)の反応と息子への対応は、まったく異なるものだったのです。
うなだれる息子に父がかけた言葉
事の次第を聞いた主人(父親)は息子に、こう声をかけました。
「ゲームがヘタだと相手は楽しくないんだよ」
「ゲームだから楽しければいいわけじゃない」
「ゲームだってスポーツと同じように、上手にならなくてはいけない」
「友達に文句を言われたくなければ、ゲームも手を抜くな」
母親にしてもらったことと同じように父親からも慰めてもらえる、と思っていた息子は、驚いていました。
私も驚きました。
これがオトコ社会のサバイバル術か…!
もしかしたら私が経験してこなかっただけで、女性の社会でも似たような事情があるのかもしれませんが、男性の社会には年齢問わず「力」や「強さ」が求められるようです。
我が家においてこのハッパのかけ方は、主人(父親)にしかできないことでした。
その日の夜、オトコふたりでさっそくゲームの特訓をしていました。
母が伝えられなかった「オトコの世界」で生きていく重み
母親である自分が泣く息子を慰めたことが、間違っていたとは思っていません。息子が受けたストレスを少しでも軽くする方法は他になかった、と思います。
しかし母として息子に寄り添い共感し慰めてあげるだけでは不十分で、息子の成長につながらないことがわかりました。
「ゲームだってスポーツと同じように、上手にならなくてはいけない」
という父の言葉に含まれた息子へのエールを、いつの日か息子が正しく理解し、何事にも真剣に取り組み、取り組む過程も楽しめる人間に成長してくれたら、と願っています。
母親と父親ふたりが子育てで異なる対応をすることで、子どもが混乱することもあるかもしれません。
しかし今回のケースにおいては、母親と父親の役割がはっきり分かれていたことが、息子にとってひとつの成長のきっかけを与えられた、と感じました。
しのむ
我が家においては今後も、折に触れて「母が対応するケース」と「父が対応するケース」が分かれるでしょう。そして息子も「母に話すケース」と「父に話すケース」を使い分けるようになるのではないでしょうか。
息子が成長するにしたがってきっと女性である「母」が出る幕はなくなっていくのでしょう。
いつか子育ての手が離れる日がきたとき、主人と息子がよい関係でいてくれて、思い出話に花を咲かせてくれたらいいな、と思うのです。
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