マミートラックを避けたいと思うのはわがまま?子育ても仕事も頑張りたい…

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こんにちは!もな(@mona5108)です。

5歳 ・0歳の姉弟を育てるワーママで現在は育休中です。

キャリアも、子育ても、自分らしく心地よい生き方を模索しています。

今回は、以前調査したマミートラックについて深堀りしていきます。マミートラックという言葉を初めて聞く方はまずこちらの記事を読んでください。

『マミートラック』の意味は?具体例や労働者側が考えるべきことをご紹介

「マミートラックに陥りたくない」はわがままなのか?を考えてみます。

実は、「マミートラック」と検索すると、関連語の1つに「わがまま」と出てきます。

調べてみると、「仕事も子育ても頑張りたい気持ちはわがままなの・・?」と悩むワーキングマザーの存在がありました。

私個人の考えですが、どんな人も望むキャリアを叶えられるべき、子育て期であってもチャンスを奪われるべきではない、と思っています。

一方で、マミートラックが認識されて30年以上経っているにもかかわらず、未だ無くならないことも実態としてあります。

これだけ女性活躍が叫ばれているにも関わらず、なぜなのか?

その理由を考えるためにも、マミートラックについてもう一歩深掘りしました。

自分はマミートラックかもしれない

職場復帰したらマミートラックになってしまうかも
と不安があるワーママ・プレワーママの皆さんへ、参考になれば幸いです。
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マミートラックの特徴

マミートラックとは、ワーキングマザーが家庭を優先した働き方をすることで、昇進・昇格の機会が得にくくなる状況を指します。

特徴は、大きく4つ。

マミートラックの特徴
①子育て中の働く女性の半数近くが「自分はマミートラックにいる」と感じている
②自ら望んでマミートラックに乗る人もいれば、仕方なく乗ってる人もいる
③ハードルは高いと言われるものの、マミートラックは抜け出すことはできる
④働き方の柔軟性・会社との意思疎通の機会が十分な環境では、マミートラックに陥りにくいと考えられる

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マミートラックに悩む人は、どれくらいいる?

マミートラックの特徴の1つが、捉え方が個人によって異なることです。

前回記事も引用した、ミレニアル世代のキャリアについての調査では、希望するキャリアに反してマミートラックに陥っているのは約2割とわかっています。

残りの8割は、子育て期にキャリアアップしづらい現状を受け入れているといえます。

内訳

【マミートラックにいる女性とその配偶者の目指すキャリアの状況】
●お互いキャリアアップをめざしていく・・・17.8%
●あなた(母親)のキャリアを優先する・・・2.3%
→ キャリアアップを希望しているにもかかわらず、マミートラックに陥っている 20.1%
●配偶者(父親)のキャリアを優先する・・・65.1%
●交代でキャリアを優先する・・・3.5%
●二人ともキャリアアップはめざさない・・・11.3%

<ミレニアル調査p.155より引用>

別の設問では、子供が生まれる前に「マミートラックに陥りたくない」と考えていた人は24.1%いました。

つまり、産前はキャリアアップを希望していた女性の3%(約20名)は、産後考えが変わったことがわかります。

アンケートの自由記述をみても、元々キャリアアップへの意欲が高かった人も、実際に子育てを経験してみてその意欲が下がったというコメントが複数見られました。

参考 子供のいるミレニアル世代夫婦のキャリア意識に関する調査研究(2022年)公益財団法人 21世紀職業財団

マミートラックを避けたい=わがままと思ってしまうのはなぜ?

マミートラックに悩む人は、実際にいます。

あなただけわがままを言っているのではありません。

そもそも、望むキャリアが叶わないことへの悩みは、属性を問わず、誰もがぶつかる可能性があります。

それなのに、ワーキングマザーたちが「私の悩みはわがままなのかな・・?」と思ってしまうのはなぜなのか。

理由は、大きく2つあると考えられます。


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キャリアアップを望むワーキングマザーが少ないから

前章からわかるように、子供が小さいうちは仕事をセーブしたいと考える母親が多く、マミートラックに悩む人は少数派

職場単位で見ると、仕事も子育ても頑張りたい!というキャリア意欲の高い人に出会えないこともあるかもしれません。

そうなると、「私だけ高望みなのかな・・?」と不安になってしまうのは仕方ありません。
また、周囲も「あなたも(多数派と同じく)キャリアアップを望んでいない」と思い込んでいる可能性があります。

会社側が配慮してくれていると思うと、「本当はキャリアアップしたいのに・・」と希望が言い出しづらくなるでしょう。

産前と同じように働けないことへの心理的負担があるから

働き方の面で、産前と大きく変わるのは、時間の制約があること

子育てと両立するため、短時間勤務制度を利用する方も多くいると思います。

「お先に失礼しますー!」と退社する際に感じてしまう後ろめたさは、特に、長時間労働が常態化した環境では避けられません。

また、子供の病気を理由に急な欠勤となったり、残業や出張の調整がつかなかったり、と上司や同僚に代わりの対応をお願いすることも出てきます。

こうした周囲と同じように働けない後ろめたさや、負担をかけている申し訳なさから、責任の大きい仕事を望んでもいいのか・・と悩んでしまうこともあります。

マミートラックに悩んだら?不安に思うときに考えるべきこと

前章のキャリアと葛藤する理由は、ワーキングマザー特有のものといえます。

こうしたハードルを乗り越えるため、「マミートラックに陥りたくない(のに陥ってしまった)」と悩むときに、ぜひやってみてほしいことがあります。

「人は人、自分は自分」と言い聞かせる

周囲と比べて、不安になってしまうとき。

「自分は」どうしたいのかを、一度じっくり考えてみましょう

個人の価値観や、キャリアを含めた家族のライフプランは、人の数だけ違うはず。

気持ちを書き出す、信頼できる友人や家族と話をする、などのどんな方法でもいいです。
一人で向き合ってみるならば、24時間のログを書いてみることもお勧めします。

仕事・家庭・育児にどれだけ時間を使っているかを俯瞰してみられるだけでなく、時間の使い方による満足度の違いという質の面での分析につなげることができます。

私は、1年間の育児休業中ほぼ毎日、ログをつけています。

「18時半までに夕食を食べ始めると、就寝までスムーズだな・・復帰後は時短にしよう!」

「午前は済ませたい家事が多く、作業が細切れになるから、早朝か午後に執筆した方が捗るな・・明日は早起きしよう!」

というように、仕事・家庭・育児のベストバランスを考えるための材料になっています。

もな

また、年齢を経て、経験が重なることで、キャリアの希望が変わってくることもあります。

学生の頃からバリキャリ目指してたから・・!などの思いは置いておいて、今の自分と家族にとって、最も良い生活スタイルをゼロから描いてみましょう。

オープンなコミュニケーションを心がける

前回の記事でも、会社側の過剰な配慮が、マミートラックに繋がった例を挙げました。

あなたのキャリアの希望は、上司・同僚へきちんと伝わっていますか?

互いに遠慮して、意欲が伝わらないと、チャレンジする機会を逃してしまいます。
まずは、現時点でのキャリアの希望と、話せる範囲での家庭の状況を伝えてみてはいかがでしょうか。

キャリアアップはしたいと考えているか、否か。

どれくらいの仕事の難易度・責任度が持てそうか。

子供の病気の頻度やパートナーとの分担から、どういうサポートがあると助かるか。

合わせて、子供の成長に応じて、家庭の状況は都度変わっていくことも伝えておきましょう。

そして、キャリアの希望や必要なサポートが変わったタイミングでは、あなたから相談すると伝えておくと、会社側は安心だと思います。

仕事の責任範囲を明確にする

周囲への後ろめたさや申し訳なさが気になってしまうとき。

働いている時間ではなく、自分の責任範囲は何か、すべきことができているかに着目しましょう。
現状把握のポイントは、大きな視点自分のしている「コト」です。

ポイント①大きな視点

●会社の現状と中長期での方向性

●所属部署のミッションと方向性

●女性活躍への取り組み ・・・など

ネガティブな思考に陥ったら、視野を広げてみるようにしましょう。

大きな視点で見ると、そのどこかに自分の業務が繋がっていることがわかります。

何もできていない・・という漠然とした不安から、抜け出す一歩になるかもしれません。

近年、人的資本の重要性が高まっていて、女性活躍の推進は必須。担当業務が事業にどう貢献しているか、だけでなく、女性活躍の道筋をつくっているという見方もできます。

もな

参考 女性の活躍推進企業データベース厚生労働省
ポイント②自分のしている「コト」

●担当の業務、責任範囲

●すべきことをどれくらいできているか

→  できていないことがあれば、その原因を分析し、相談できるように

やりたい仕事ができない、とモヤモヤするようであれば、まずは自分の出している成果を棚卸しましょう。

やるべきことができていて、余力があるのであれば、上司へ交渉にいけます。

やるべきことができていないのであれば、その原因を1つずつクリアしていきましょう。

不安を抱えているときは、ネガティブな方に目が向きやすくなります。同僚と比べて仕事はできていない気がしてしまうし、他の家庭と比べて子供と過ごせていない気がしてしまうものです。

でも、本当に出来ていないことばかりでしょうか?

客観的に見てみると、「あれ、私頑張ってる!」と気付けると思いますよ。

もな

まとめ

ワーキングマザーの価値観や働き方は、かなり多様になってきています。

けれど、意欲はあるのにキャリアアップが叶わないワーママもまだまだいるのが実態。

それに対し、自分のわがままなのかな?贅沢なのかな?と悩む必要はありません!

「子供が小さいうちは仕事をセーブしたいだろう」という周囲からの配慮(外的)や、日頃から積み重なる心理的な負担(内的)など、わがままと感じてしまう理由がわかると対処法も見えてきますね。

せっかく、真剣にキャリアに向き合っているのですから、チャンスを逃してしまうと勿体無い。

一緒に頑張りましょう!